住宅改修

介護保険の給付対象となる住宅改修

介護保険制度は、４０歳以上の国民が納める保険料と税金で運営されており、運営主体は市町村・東京２３区（以下、保険者）です。
介護保険は、介護を必要とする状態となっても、自立した生活を送ることが出来るように高齢者の介護を国民全体で支える制度です。
また、介護を必要としない方に対しても、従来の生活を続けられるように介護予防を通じて支援する仕組みでもあります。
サービスを受けられるのは、６５歳以上の方と、４０～６４歳で特定の疾病により介護が必要と認められた方です。

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  手すりを付けたり、段差をなくしたい！

  壁や段差に手すりをつけて、自助努力で歩行ができるようになり、段差を無くして車いすや歩行器等が使いやすいように改修します。

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  浴室やトイレを改修したい！

  浴室やトイレをリフトや移動機器を使って、介助者が使いやすいように改善し、療養される方が安全で快適に利用できるように改造します。

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  その他、日常生活をしやすく改修したい！

  在宅で療養される方、介護する方が、安全で使いやすく生活することができるような住宅改造のアドバイスを行います。

手すりの取付け

廊下、トイレ、浴室、玄関、玄関からの道路まで（玄関アプローチ）などに、転倒防止や移動補助のために手すりを取り付ける工事です。

• 便器や浴槽縁に取付ける、いわゆる「建築工事」を伴わない手すりは「福祉用具貸与」または「福祉用具購入費の支給」で利用できます。

段差の解消

居室、廊下、トイレ、浴室、玄関などの各室間の段差や、玄関アプローチの段差を解消するために敷居を低くしたりスロープを取り付けしたり、浴室の床をかさ上げする工事です。

• 屋外でも道路に出るための通路部分であれば対象となります。
  また、掃き出し窓、縁側と地面との段差解消も対象となります。
• 取り付け工事をともなわないスロープや段差解消機は「福祉用具の貸与」 で、浴室内のすのこは「福祉用具購入費の支給」で利用できます。
• 階段昇降機やホームエレベーターは対象となりません。

滑り防止及び移動の円滑化等のための床または道路面の材料の変更

居室の畳敷きから板張り、ビニール系床材に変更する。浴室の床を滑りにくいものへ変更する。
通路面を滑りにくい舗装材への変更・すべり止めマット設置などの工事です。

• 屋外でも道路に出るための通路部分であれば対象となります。
• 滑り止めマットを浴室その他に敷くだけでは対象となりません。

引き戸等の扉の取替え

開き戸を引き戸や折り戸、アコーディオンカーテンなどに取り替える工事です。
扉全体の取替えのほか、レバー式ドアノブへの変更や戸車の設置も含みます。

• 重い戸を軽くする改修も対象となります。

洋式便器等への便器の取替え

和式便器から洋式便器へ取り替える工事です。

• 洋式便器の向きを変える工事は対象となります。
• 据え置きの腰掛便座は「福祉用具購入費の支給」で利用できます。

その他　１～５の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

手すり取付けのための下地補強、浴室の床の段差解消に伴う給排水設備工事、床材の変更のための下地の補強や根太の補強
通路面の材料の変更のための路盤の整備、扉の取替えに伴う壁または柱の改修工事、便器の取替えに伴う給排水設備工事 等

• 改修費は新築や増改築の場合には支給されません。
• 老朽化を理由とした改修は対象となりません。
  あくまでも利用者の生活動作の自立や安全性の確保を目的としています。
• 住宅改修費の対象外の工事をあわせて行った時は、対象部分の抽出、按分など適切な方法により、住宅改修費の支給対象となる費用を算出します。

住宅改修の流れ

住宅改修の事例

事例1.手すりの取付け事例

ストーブへの取付け

歩行時に、ストーブに手などをついてやけどをしないように手すりを付けた事例です。

玄関への取付け

靴を脱いだり履いたりする玄関は転倒事故が多いため、手すりを設置した事例です。

事例2.事例段差の解消

玄関框部分に27㎝の段差があり、身体負担と転倒不安が大きくなってきたので踏み台を設置しました。

事例3.滑りの防止及び移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更

屋外に設置してある階段の昇降の負担軽減のために手すりを設置し、転倒防止のために

事例4.引き戸等への扉の取替え

車いすでの移動となりトイレに入る際、ドアのため時間がかかり間に合わない時が度々あったのでスムーズな出入りができるようにドアから引戸に取替えました。

事例5.洋式便器等への便器の取替え

下肢筋力の低下が進み足に力が入らず、立ち座り時の身体負担と転倒の危険性もあるので洋式トイレに変更しました。